発酵は微生物と時間の力
微生物とは、人間が肉眼で見ることができない生物のことで、あらゆる所に生息しています。発酵食品は、有用微生物の働きによって作り出され、昔から私たちの食生活と健康に大きく関わってきました。体にやさしく、偉大な自然の力による深いうま味を持つすぐれた食品です。
不思議なことに発酵醸造することによって元の素材に比べ飛躍的に栄養分が高まるのです。同時にうま味成分も引き出され、保存性も高まります。微生物が繁殖して一定以上になると他の菌が侵入、繁殖できないからです。
微生物やそれによって作り出された酵素は時間がたつほど増え、活発になります。速醸造のものは、その時間がたりないため保存料やアルコールを加え、うま味の不足分は化学調味料を加えたりしています。
発酵食品と聞いて何を思い出しますか?しょうゆ、酢、味噌、ぬか漬け等、今回の表紙にのっているもの以外にも、ヨーグルト、豆板醤しょっつる、テンぺ、発酵茶(三年番茶等)とたくさんあります。また、世界中から多様な発酵食品が健康への関心、グルメの観点から入ってきています。